Midjourney(ミッドジャーニー)とは|特徴・料金・使い方・プロンプトのコツを徹底解説

Midjourney(ミッドジャーニー)は、テキストを入力するだけでプロが描いたような高品質な画像を生成できるAIツールです。

本記事では、Midjourneyの特徴や料金プラン、基本的な使い方からプロンプト作成のコツ、活用事例までをわかりやすく解説します。これから画像生成AIを使ってみたい方や、効率的に魅力的なビジュアルを作りたい方におすすめの内容です。

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目次

Midjourney(ミッドジャーニー)とは?

Midjourney(ミッドジャーニー)は、テキストの指示だけで高品質な画像(動画)を作れるAIツールです。SNS用の画像や広告デザインなど、幅広い分野で活用されており、初心者でも直感的に使えるのが特徴です。

Midjourneyの基本概要

Midjourneyは、米サンフランシスコに拠点を置く同名のAI研究所が開発した画像(動画)生成AIです。2022年7月13日にβ版が一般公開されて以来、わずか2年ほどで約1,900万ユーザーを獲得し、Stable DiffusionやDALL·Eと並ぶ人気ツールに成長しました。

Midjourneyは、もともとDiscordというチャットツール上で動作するサービスとしてスタートしました。専用サーバーに参加してコマンドを入力すると、AIが指示を読み取り、テキストの内容に沿った画像を生成します。

最近ではWebブラウザ版「Midjourney Alpha」も登場し、より直感的で使いやすい環境が整っています。SNS投稿や広告用バナーなど、「すぐに美しいビジュアルが必要な場面」でよく利用されています。

また、2022年8月には米コロラド州の美術品評会でMidjourneyの作品が1位を獲得し、AIアートの存在感を一気に高めました。さらに2025年4月にリリースされた最新モデル「Midjourney V7」では、デザイン案出しや同一キャラクターの使い回し機能が加わり、DALL·E3やStable Diffusionと肩を並べる注目株となっています。

他の画像生成AI(Stable Diffusion・DALL·E)との違い

Midjourneyは、Stable DiffusionやDALL·Eといった主要な画像生成AIと比較して、「アート性の高さ」と「色彩・質感の美しさ」が特徴です。Stable Diffusionは自由度が高く細かいカスタマイズが可能、DALL·Eはシンプルで初心者向けの操作が強みですが、Midjourneyはプロンプトの解釈力に優れ、少ない指示でも完成度の高い作品を生み出します。

特に構図やライティングの自然さ、絵画的な雰囲気を出す表現力はMidjourneyが得意とする部分で、「SNS映えする画像を作りたい」というニーズに応えやすいと言われています。

また、DiscordやWeb版「Midjourney Alpha」を使い、生成から編集・アップスケールまでワンストップで行える点も、他サービスにはない使いやすさです。

Midjourneyの特徴

Midjourneyは、使いやすさや高品質な画像生成、そして安全性に配慮した設計で、他の画像生成AIとは違った強みを持っています。ここでは、機能面・安全性・クリエイターへの配慮の3つの観点から特徴をまとめます。

1. Midjourneyの8つの特徴

Midjourneyが選ばれる理由は、次のような特性にあります。

  1. Discord経由で利用できる手軽さ
  2. プロンプトは英語での入力が必須
  3. 有料プランでは商用利用が可能
  4. 幻想的で芸術性の高いビジュアル表現
  5. ディープフェイク対策を導入
  6. 4K解像度での画像(動画)生成に対応
  7. 手指や歯並びといった細部の再現性が高い
  8. 特定クリエイターの作風を学習するLoRAを禁止

こうした仕様により、Midjourneyは安全性と品質を両立したクリエイティブ支援ツールとして評価されています。

2. 不正利用を防ぐ仕組み

特に重要なのは、ディープフェイクやLoRAの制限です。これにより、著名人の顔を使った不正画像や、アーティストの作風を無断で模倣する画像生成を防いでいます。ユーザーは安心してオリジナル作品の制作に集中できます。

3. クリエイター志向の設計思想

Midjourneyは元デザイナーが中心となって開発されたため、アーティストの権利や創作活動への配慮が強く意識されています。また、アニメ調イラストを得意とする派生モデル 「にじジャーニー」 も展開されており、ゲーム・アニメ業界でも注目を集めています。

Midjourneyの料金プランと商用利用

Midjourneyは、以前は無料で試せるプランがありましたが、現在はすべて有料化されています。ここでは、最新の料金体系と商用利用の条件について解説します。

無料プランは終了?最新の料金体系

かつて提供されていた無料トライアルは、利用者の急増やサーバー負荷の問題から廃止されました。現在は、4つの有料プランが用意されています。

プラン名月額料金(目安)特徴・利用条件
Basic10ドル/月 or 96ドル/年画像生成回数に制限あり。お試しやライトユーザー向け。
Standard30ドル/月 or 288ドル/年制限が少なく、個人クリエイターや趣味利用に最適。
Pro60ドル/月 or 576ドル/年商用利用を本格的に行いたい人や高解像度生成向け。
Mega120ドル/月 or 1152ドル/年チーム・企業利用に適した大規模プラン。

円換算では為替による変動がありますが、個人で試すならStandardプランが最も人気です。

商用利用は可能?著作権と利用条件

Midjourneyでは、有料プランを契約していれば生成画像(動画)の商用利用が可能です。ただし、著作権に関しては注意が必要です。既存のキャラクターやブランドに似せた画像を商用利用すると、権利侵害となる可能性があります。

また、Midjourneyの利用規約では、生成した画像の著作権は基本的にユーザーに帰属しますが、AI特有の「完全オリジナル性」が保証されるわけではないため、商用利用時は事前に確認しておきましょう。

Midjourneyの始め方

Midjourneyは、Discord版とWeb版(Midjourney Alpha)の2つの方法で利用できます。ここでは、それぞれの始め方を解説します。

Discord版|Midjourneyの登録・有料プラン契約手順

  1. Discordアカウントを作成
    公式サイト(https://discord.com/)にアクセスし、メールアドレスとパスワードを登録してアカウントを作成します。スマホアプリからも利用可能です。
  2. Midjourney公式サイトと連携
    Midjourneyの公式サイト(https://www.midjourney.com/)にアクセスし、「Discord」をクリック。案内に従ってDiscordのアカウントをMidjourneyサーバーに接続します。
  3. 有料プランを選択・契約
    アカウント連携後、利用目的に合わせてBasic・Standard・Pro・Megaのいずれかのプランを選択し、決済を行います。契約が完了すれば、Discordの専用チャンネルから画像生成が可能になります。

Web版(Midjourney Alpha)の始め方

Web版は、Discordを経由せずにブラウザから直接利用できる新しいサービスです。

  1. Midjourney公式サイトからアカウントにログイン。
  2. 画面左の「Create(作成する)」を選択し、プロンプト入力欄に指示を入力。
  3. 即時に生成結果が表示され、編集・保存もWeb上で完結できます。

Discord版との違いは、チャット形式ではなく、ブラウザ上で視覚的に操作できる点です。複数の画像を一括管理したい人や、より直感的な操作を求める人におすすめです。

Midjourneyの使い方【基本編】

Midjourneyで理想に近い画像を作るためには、プロンプト(指示文)の工夫が重要です。ここでは、初心者でもすぐに試せる基本の流れと、精度を高めるためのコツを紹介します。

プロンプトの入力方法と画像生成の流れ

Midjourneyでは、生成したいイメージを英語で具体的に書くことで、AIがその内容をもとに画像を作成します。
たとえば、「a cat(猫)」ではなく 「a fluffy white cat sitting on a windowsill(窓辺に座っているふわふわの白い猫)」 のように、毛の質感や場所まで詳しく記述することで、よりイメージ通りの結果が得られます。

画像の編集や高解像度化(アップスケール)の手順

画像を生成したら、以下のボタンが選択できます。

  • U(Upscale):選んだ画像を高解像度に変換
  • V(Variation):選んだ画像をベースに新しいバリエーションを生成

最初の生成結果が思い通りでなくても、Variationを繰り返すことで、イメージに近い仕上がりに調整可能です。最終的に気に入った画像は、右クリックやタップで保存できます。

Midjourneyの使い方【応用編】

Midjourneyで「理想に近い画像」を作るためには、プロンプトの書き方が重要です。ここでは、表現力を高めるためのコツを5つのステップで紹介します。

プロンプト作成のコツ(パワーワード・ウェイト・マルチプロンプト)

1. 具体的に描写する
先ほど説明したプロンプトよりもさらに、a fluffy white cat sitting on a windowsill, bathed in warm afternoon sunlight, overlooking a lush green garden(ふわふわの白い猫が窓辺に座り、暖かい午後の日差しを浴びながら緑豊かな庭園を見渡している)」のように光の雰囲気や背景を加えると、完成度が大きく上がります。

2. パワーワードを加える
プロンプトに「photorealism(写真のようなリアルさ)」「cinematic lighting(映画風の光)」「ultra-detailed(細部まで鮮明)」などを追加すると、仕上がりの雰囲気が大きく変わります。
例:
a fluffy white cat sitting on a windowsill, photorealism, cinematic lighting, ultra-detailed

3. アーティスト名を参考にする
「style of Van Gogh」や「inspired by Leonardo da Vinci」といった形で有名アーティスト名を加えると、特定の作風を反映した画像が作成できます。ただし、著作権や規約に抵触しない範囲での利用が必要です。

4. プロンプトウェイトを使う
::数字を用いると、特定のキーワードを強調できます。
例:ice cream::5 cake → ケーキよりアイスクリームを重視した画像生成。

5. マルチプロンプトで複雑な指示を整理
複数の要素を入れる際は :: で区切ると、AIが要素を分けて解釈しやすくなります。
例:ice::cream → 「氷」と「クリーム」という別要素を組み合わせた画像生成。

パラメータを活用してイメージを調整

Midjourneyでは、プロンプトの最後にオプション(パラメータ)を追加して細かく調整が可能です。

パラメータ説明
–arアスペクト比を設定--ar 16:9(横長)
–q品質・処理速度の調整--q 2(高品質)
–styleスタイル設定--style raw(忠実な描写)
–s芸術性の強さ(0-1000)--s 1000(最大限アート性)

これらを適切に組み合わせることで、希望するテイストに近い画像を生成できます。
例えば、リアルな横長画像を作りたい場合は:
a mountain landscape, photorealism --ar 16:9 --q 2 --style raw

Midjourneyの活用事例

Midjourneyは、個人の趣味からビジネス利用まで幅広い場面で活躍しています。ここでは、代表的な3つの活用例を紹介します。

SNSや広告バナーでの活用例

SNSの投稿画像や広告バナーでは、短時間でインパクトのあるビジュアルを作ることが重要です。Midjourneyを使えば、わずかな指示でハイクオリティな画像が生成でき、他のアカウントとの差別化が可能です。特にInstagramやX(旧Twitter)では、Midjourney製の画像(動画)が増えています。

動画制作やMV(ミュージックビデオ)への応用

映像作品のアイデア出しや、MVの背景素材としてMidjourneyを活用するケースも増えています。静止画を連続的に生成してアニメーションに組み込んだり、イメージボードを作成したりすることで、制作の初期段階を効率化できます。

アート・デザイン分野での利用

Midjourneyは、イラストやコンセプトアートの作成にも向いています。ロゴ案やポスターのデザインイメージ、ゲームやアプリのビジュアル素材など、デザイナーが発想を広げるための補助ツールとして活用されています。特にアート性の高い仕上がりは、評価が高いためビジネス展開も可能です。

Midjourneyと併用すると便利なツール

Midjourneyで生成した画像をさらに活用するには、サポートツールを組み合わせるのがおすすめです。ここでは、プロンプト作成や画質向上に役立つ便利なサービスを紹介します。

プロンプト翻訳・生成サポートツール

Midjourneyは英語のプロンプト入力が基本です。そのため、DeepLやChatGPTなどの翻訳・文章生成ツールを活用すると、複雑なプロンプトも簡単に作成できます。

また、Promptomaniaのようなプロンプト支援サイトを使うと、構文やパラメータを自動生成できるため、初心者でも高度な指示が出せるようになります。

画質向上や管理に使えるAIツール

生成した画像をさらに高画質にするには、UpscaylやTopaz Gigapixel AIが有効です。これらはノイズを除去しつつ解像度を上げることができ、印刷用素材にも対応できます。

また、画像管理や整理にはEagleのようなデジタルアセット管理ソフトを使うと、プロジェクト単位で効率的に画像を整理可能です。

Midjourneyに関するよくある質問(FAQ)

Midjourneyを使う際によくある疑問をまとめました。導入前に気になるポイントを解消しておきましょう。

Midjourneyは日本語プロンプトに対応している?

基本的には英語のプロンプト入力が推奨されています。日本語でもある程度は解釈されますが、意図しない結果になる場合があります。正確な表現をしたい場合は、DeepLなどの翻訳ツールを使って英語に変換すると効果的です。

スマホだけで使える?

スマホでも利用可能です。Discordアプリをインストールすれば、スマホからでもプロンプト入力や画像生成ができます。Web版(Midjourney Alpha)もスマホのブラウザから操作可能ですが、PCに比べると画面が小さいため作業効率はやや劣ります。

商用利用でトラブルになることはある?

有料プランを利用していれば、生成した画像を商用利用できます。ただし、既存のキャラクターやブランドに似せた画像を販売・利用すると、著作権侵害になる可能性があります。商用利用の前に、規約と著作権のルールを必ず確認することが重要です。

まとめ|Midjourneyで誰でもプロ級の画像が作れる

Midjourneyは、テキストの指示だけで高品質な画像を生み出せる強力なAIツールです。初心者でも簡単に操作でき、SNS投稿、広告、デザイン案の作成など幅広い分野で活用されています。

特に、V7モデルの登場やWeb版「Midjourney Alpha」の提供により、利便性と表現力はさらに進化しました。英語プロンプトやパラメータを工夫すれば、プロのクリエイター顔負けのビジュアルを作成することも可能です。

これから画像生成AIを使ってみたい人や、デザイン業務の効率化を目指す方にとって、Midjourneyは最も有力な選択肢のひとつといえるでしょう。

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この記事を書いた人

NOMA+運営局は、ハイドジア株式会社を母体とする多事業支援チームです。AIツールの開発やコンテンツ制作、配信事務所「ピクノア」の運営、さらに脱毛・エステサロン事業、ライティング・MEO支援、健康食品や化粧品の企画・販売など、幅広い領域でサービスを展開しています。

現場視点とマーケティング知識を活かし、ユーザー目線で役立つ情報を発信中。AI時代の働き方や美容・健康、デジタル集客に興味がある方に向けて、実践的かつ信頼できるコンテンツづくりを目指しています。

ナレーション by 動画制作会社VIDWEB

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