副業で在宅ワークをする人の中には、「本業並みの収入を稼ぎたい」と考える人もいるでしょう。同じ仕事とはいえ、副業はあくまでも副業です。それだけで生活できるほど稼げるのかと、疑問に感じるのではないでしょうか。
この記事では、在宅ワークで本業レベルに稼ぐことはできるのかを、実例を交えて解説します。具体的な収入アップの方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
在宅ワークで本業レベルに稼ぐことは可能?

副業として始めた在宅ワークを、本業レベルまで収入を伸ばせるのか気になる人は多いでしょう。実際に副業で始めた在宅ワークを本業に変えている人もいるので、努力次第で十分実現可能です。
ここでは、本業レベルで稼げる在宅ワーク、在宅ワークを本業にした人の実例を紹介します。
本業レベルで稼げる在宅ワークとは
在宅ワークの中には、本業レベルの収入を得られる仕事もあります。代表的なのはWebライターやWebデザイナー、プログラマー、動画編集など需要が高く、スキルに応じて単価が上がる仕事です。
プログラミングやデザイン分野は需要が高いことから案件数も多く、経験を積むことで高収入を目指せます。また、翻訳やオンライン講師など専門知識を活かせる仕事も安定して稼ぎやすい傾向にあります。
データ入力やアンケート回答など手軽に始められる在宅ワークは単価が低いため、経験を積んでも本業レベルの収入に達しにくいのが現状です。
在宅ワークを本業にしている人の実例と収入イメージ
在宅フリーランス全体の平均収入は350万円前後ですが、専門スキルを持つ人の中には1,000万円を超える人もいます。
本業に切り替えて働く人が多いWebライター・動画編集・Webデザイナー・プログラマーの、在宅フリーランスの平均年収は以下のとおりです。
- Webライター:年収約400万円(月収約33万円)
- 動画編集者:年収約360万円(月収約30万円)
- Webデザイナー:年収約480万円(月収約40万円)
- プログラマー:年収約570万円(月収約47万円)
動画編集者はYouTube市場の拡大に伴い需要が高まり、副業から本業へ移行する人が増えています。案件数は多いものの、ライバルも多いため、案件獲得が激化しています。
どの仕事もライバルとの差別化が必要になりますが、これらの仕事はAIツールを活用しやすいので、作業効率を上げて収入を増やすのもひとつの方法です。
在宅ワークの収入を本業レベルにする方法

在宅ワークの収入を本業並みに引き上げるには、やみくもに仕事をこなすだけでは実現しません。
ここでは、在宅ワークの収入をアップさせる4つの方法を紹介します。副業の収入が思うように伸びないと悩んでいる人も、ぜひ参考にしてください。
スキルアップで単価を上げる
在宅ワークで収入を伸ばすために欠かせないのがスキルアップです。特にWebライティングやデザイン、プログラミングといった仕事は、習熟度によって案件単価が大きく変わります。
例えば、ライティングは初心者の報酬が1文字0.5円であるのに対し、専門分野を学んで実績がある人の報酬は1文字3円以上です。デザインやプログラミングも、最新のツールや技術を身につければ報酬が格段に上がります。
現在の在宅ワークで何が求められているのか、上流工程には何があるのかをリサーチし、クライアントにアピールできるスキルや知識を身につけておきましょう。
複数の仕事でリスクを分散する
在宅ワークで安定した収入を得るには、ひとつの仕事に依存しないことが大切です。出社をすれば何かしらの仕事がある会社員とは違い、在宅ワークは明日の仕事が約束されていません。
例えば、Webライターをメインにしながら動画編集やデータ入力を行うと、Webライターの仕事が途切れても別の収入が入ってきます。何を組み合わせるかは自由ですが、両立しやすい仕事を選ぶと継続しやすくなりますよ。
異なるジャンルの仕事をするとスキルの幅が広がるので、市場価値が高まります。リスク分散だけでなく、可能性を広げたい人にもおすすめです。
顧客と信頼関係を築いて継続案件を獲得する
収入を増やすとなると、単価の高い仕事を受けるのが近道のように感じるかもしれません。
単価の高い仕事を得られれば収入は増えますが、その報酬を継続させるには「継続的に依頼を受けられる関係づくり」が重要になってきます。
在宅ワークの中には、継続することで単価が上がるものもあります。同じクライアントから単価の高い仕事を紹介してもらえることもあるので、既存のクライアントは大切にしましょう。
納期を守る、レスポンスを早くする、指示に対して丁寧に対応するなど、基本的なビジネスマナーを徹底することで信頼を積み重ねられます。クライアントとの関係を「一度きり」にせず、リピートにつなげることで収入アップを実現できるでしょう。
AIツールを活用して効率を高める
在宅ワークで収入を伸ばしている多くの人が、AIツールを活用しています。AIツールを取り入れることで作業効率が上がり、一定の品質を保ちやすくなります。
仕事内容によって活用方法は変わりますが、WebライターやWebデザイナー、動画編集者は以下のような使い方をしていますよ。
- Webライター:AIでリサーチや構成の下書きを作成し、自分は内容の精査や表現の調整に集中する。
- デザイナーや動画編集者:AIによる画像生成や自動編集機能を取り入れ、作業工程を減らす。
単純作業を減らすことで、付加価値の高い業務に時間を割けられるようになります。作業効率が上がれば受注数も増やせるので、積極的に取り入れてみましょう。
ライブ配信も本業レベルに
近年はTikTokをはじめ、ライブ配信を通じて収益を得る人が急増しています。広告収入だけでなく、投げ銭、さらには商品紹介やなどを組み合わせることで、本業並みの収入を実現することも可能です。
特別な機材がなくても、スマホ1台から始められるのも魅力のひとつです。また、視聴者とのリアルタイムの交流が収益に直結しやすいため、ファンを増やしやすく、在宅で安定的に稼ぐ手段として注目されています。
副業から始めて、軌道に乗れば本業として独立することも十分に可能です。
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在宅ワークの仕事を選ぶコツ

これから在宅ワークを始めようとしている人、今の在宅ワークに不満がある人は、職種とは違う目線で「稼ぎやすい仕事」を選びましょう。
ここでは、将来性・継続性・報酬の伸びしろの3点から仕事を選ぶポイントを紹介します。
将来性のある分野を見極める
在宅ワークを本業レベルに育てたいなら、長期的な需要が見込める分野を選びましょう。
プログラミングやWebデザイン、動画編集などは、デジタル化やオンライン市場の拡大とともにニーズが高まっており、今後も続いていくと予想されます。
反対に、単純作業の仕事は自動化の普及により人への依頼が減る可能性があり、依頼があったとしても単価が低く、本業へのシフトチェンジは難しいでしょう。先を見据えて仕事を選ぶことが、安定収入への第一歩です。
継続できる仕事を選ぶ
在宅ワークで本業並みの収入を目指すなら、無理なく継続できる仕事を選ぶことが何よりも大切です。「稼げそう」という理由だけで始めても、作業が苦痛になれば続かず、収入も安定しません。
文章を書くのが得意な人はライティング、デザインや動画編集が好きな人はクリエイティブ系と、得意分野に近い仕事を選ぶことで長く続けやすくなります。
副業として続ける間は、本業と両立できるかも大切なポイントです。無理をしないと成り立たない仕事は、本業と副業の共倒れにつながります。

スキルが報酬に直結する仕事を選ぶ
収入を上げる主な方法は、仕事をたくさん受ける、単価を上げるの2つです。
副業として続けるにしても、本業にするにしても、働ける時間には限りがあるため、収入を上げたい場合は「単価を上げる」を目指しましょう。
プログラミングやWebデザイン、翻訳、動画編集などの仕事は、習熟度や専門性が高まるほど単価が上がります。初心者のうちは単価が低くても、経験を積み重ねることで高単価の仕事を受けられるようになります。
努力次第で報酬が伸びる仕事を選ぶことが、本業レベルの収入を目指す上での近道となりますよ。
在宅ワークを本業にする際の注意点

在宅ワークを副業から本業へシフトする際は、収入面だけでなくリスクや生活環境への影響にも意識を向けましょう。
本業にすることは「個人事業主になる」ことなので、副業のとき以上に広い視野を持って仕事に取りかからなくてはなりません。
ここでは、在宅ワークを本業化するにあたっての注意点を紹介します。
在宅ワーク詐欺や怪しい案件に気を付ける
在宅ワークを本業にする際、何よりも気を付けたいのが詐欺や怪しい案件です。在宅ワークが本業になると、副業時代よりも収入を気にするようになります。
「思ったより稼げなかったから…」と、高額報酬をうたう案件に手を出すと、思わぬトラブルに巻き込まれるかもしれません。
「わずかな時間で高収入を得られる」「教材を買えば稼げる」などを掲げる案件は、商品購入を強要するだけ、実際は単価の低い仕事だった、など詐欺である可能性があります。
在宅ワークを本業にしたら、契約内容や支払い方法、報酬が発生する条件などをしっかり確認し、これまで以上に仕事を慎重に選びましょう。
開業届などの税務関係
在宅ワークを本業にしたら、税務上の手続きを行いましょう。フリーランスとして働く場合は、管轄の税務署に「開業届」を提出します。
確定申告を白色申告から青色申告へ変えたい場合は、開業届と一緒に「青色申告承認申請書」を提出しましょう。
このほか、インボイス登録事業者になるかどうかも考える必要があります。インボイス登録事業者になるには、「消費税課税事業者選択届出書」を管轄の税務署に提出し、課税事業者になる必要があります。
税務関連の手続きは事業を続ける上で重要になってくるので、しっかりと調べた上で手続きを進めましょう。
生活リズムと健康を維持する
在宅ワークを本業にすると、生活リズムが乱れやすくなります。自宅での作業はオンオフの切り替えが難しく、長時間労働や運動不足につながることも。
仕事の開始・終了時間を決め、規則正しい生活を意識することでこれらの問題を防げます。適度な休憩や運動を取り入れることで集中力が維持され、作業効率を上げられるでしょう。
人によっては、人との交流が減ることで孤独感を抱く場合があります。オンラインコミュニティに参加して人と触れ合い、心身の健康をキープしましょう。
まとめ|工夫をすれば在宅ワークでも稼げる!
副業から始めた在宅ワークも、取り組み方次第で本業レベルまで稼げるようになります。
しかし、これまでと同じように仕事をしているだけでは実現できないので、スキルを磨きながら継続的に案件を獲得する、複数の仕事を組み合わせてリスクを分散する、AIツールを取り入れるなどの工夫をしましょう。
会社勤めを辞め、個人事業主となった際は、税務関連の手続きを行い、快適に仕事ができる環境を整えましょう。
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